【少年野球】試合後の子供への声かけ、どうしてる?親が気をつけたい5つの会話術

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練習から泥だらけで帰ってきた日。 試合に負けて、悔しそうに唇を噛み締めている帰り道。

お子さんが野球を頑張っていると、親として何か声をかけてあげたい、励ましてあげたいと思いますよね。

でも、良かれと思ってかけた「今日の試合どうだった?」という一言が、実はお子さんを追い詰めていたり、会話を終わらせてしまったりする原因になっているかもしれません。

親の一言は、子供のモチベーションを左右する魔法の言葉にも、心を閉ざす呪いの言葉にもなり得ます。

今回は、お子さんのやる気を引き出し、野球がもっと好きになるための「親子の会話術」について、5つのポイントをご紹介します。


1. 「結果」ばかり聞かない。「どうだった?」も実はNG?

試合から帰ってきたお子さんについ聞いてしまいがちなのが、こんな質問です。

  • 「試合、勝ったの?負けたの?」
  • 「今日はヒット打てた?」
  • 「エラーしなかった?」

もちろん、親として試合の結果は気になります。でも、この質問は子供に「結果を出さなければいけない」というプレッシャーを与えてしまいます。

そして、意外と難しいのが**「今日の試合どうだった?」**という質問。 大人にとっては当たり前の質問ですが、子供にとっては「何から話せばいいかわからない」「うまく説明できない」と、答えるのが難しい漠然とした質問なのです。結果、「別に…」「普通」といった一言で会話が終わってしまうことも少なくありません。

【改善案】「過程」や「感情」に焦点を当ててみよう

結果ではなく、お子さんが試合の中で**「何を感じたか」「どうだったか」**に焦点を当ててみましょう。

  • 「今日のプレーで、一番『やった!』って思ったのはどんな時?」
  • 「あの場面の守備、すごく集中してたね!かっこよかったよ」
  • 「今日は暑い中、最後までよく頑張ったね。疲れたでしょう」

このように、具体的なプレーを褒めたり、頑張りをねぎらったりすることで、お子さんは「自分のことを見ていてくれたんだ」と安心し、自分から試合の様子を話してくれるようになります。


2. 他の子と「比較」しない

「〇〇君はホームラン打ったのに、なんでお前は三振なんだ…」 「〇〇ちゃんは声が出てるのに、なんでうちは…」

これは、子供の自己肯定感を最も傷つける**「絶対NG」**な言葉です。

親に悪気はなくても、子供は「自分は〇〇君より劣っているんだ」「お父さん(お母さん)は自分のことを認めてくれないんだ」と感じてしまいます。

比べるべきは、他の誰かではありません。過去のお子さん自身です。

「前よりスイングが速くなったね!」「去年より遠くまで投げられるようになったじゃないか!」と、お子さん自身の成長を具体的に見つけて褒めてあげましょう。


3. 親が「コーチ」にならない

試合後の帰り道、車の中が「反省会」になっていませんか?

「なんであそこで振らないんだ!」 「もっと腰を落とさないと捕れないぞ!」

お子さんのためを思っての技術的なアドバイスが、実は逆効果になることがあります。監督やコーチから指導を受けた後、さらに親からもダメ出しをされると、子供にとって野球は「楽しいもの」ではなく「怒られるもの」になってしまいます。

家庭は、子供にとって**唯一の「安心できる場所」であるべきです。 親の役割は、技術を教えるコーチではありません。どんな結果であっても、「一番のファン」であり「一番の応援団」**でいることです。技術的な指導は、チームの監督・コーチを信頼して任せましょう。


4. 無理に「聞き出そう」としない

三振してしまった後、エラーで負けてしまった後…。 お子さんが明らかに落ち込んでいる時、励まそうとして無理に話を聞き出そうとするのはやめましょう。

子供にも、一人で気持ちを整理したい時があります。そんな時は、そっと見守ってあげるのが一番です。

「話したくなったら、いつでも聞くからね」とだけ伝えておけば、お子さんは「自分は一人じゃない」と感じることができます。そして、気持ちの整理がついたら、自分からポツリポツリと話してくれるはずです。そのタイミングを待ってあげましょう。


5. 「野球以外の会話」も大切にする

お子さんのことが大好きなあまり、家庭での会話が野球一色になっていませんか?

「今日の素振りやったのか?」 「次の試合の相手は〜」

もちろん野球の話も大切ですが、そればかりだとお子さんは息が詰まってしまいます。

学校の友達のこと、流行っているゲームやアニメのこと、給食で何が出たかなど、野球とは全く関係のない、たわいもない話をたくさんしましょう。

野球選手である前に、一人の小学生です。家庭が野球のプレッシャーから解放される場所であることで、お子さんは心のバランスを保ち、また明日から「野球、頑張ろう!」という気持ちになれるのです。

まとめ

親の役割は、子供を一流の野球選手に育てることではありません。 子供が野球というスポーツを通して、努力する楽しさ、仲間と協力する喜び、そして困難を乗り越える強さを学び、心豊かに成長していくのを見守り、支えることです。

結果に一喜一憂せず、お子さんの頑張っている姿そのものを認め、応援してあげてください。 あなたの温かい声かけが、お子さんにとって何よりの力になるはずです。

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